2004/7/4(日)「 研究者会議」を開催しました。(参加者約40名) 

  

当日活発な議論がなされました。
              
 会議の様子はこちらから
 <目的>
 
「長良川河口堰問題」を事例として、研究者が具体的な問題に関わる場合に遭遇するいくつ かの課題を収集、整理し、今後の「研究者」、「市民」、「行政」のより良い関係を築くための新 たな方向性をみつける議論の場とする。 ●会場 時間  名古屋女子大学 本館 4F 会議室 10:00時 ==========  会議に向けての論点の整理  ========== 1. 経緯  昨年、ダム撤去問題等を契機としリバーポリシーネットワーク (RPN) が作られた。 RPN が目指すものは、狭義のダム問題の解決のみに限るものではない。源流から 海まで、川に関わる全てについて、論理的、科学的対話を促進し、持続可能な河川政 策につながる情報交換の場を作ることを目的としている  情報交換の場として、市民、行政、研究者を集めたネットワークの形成が必要であ るが、比較的共通な議論の場が持ちやすい研究者の間でも、「研究」と「市民活動」と の関係の在り方については、研究者の基本的な考え方や専門領域、対象としている 事例、時代、地域の相違により、一様ではない。「行政」との関わりについては、さらに 厄介な金銭に関わる経済的、倫理的な問題が加わる。  RPN は、研究者と、市民・行政の関係の在り方について、固定した一律な関係を強 制するものではない。しかし、対症的に行政と敵対、あるいは妥協する現在の在り方 に満足しているわけではない。 2. 議事の進行案 2-1参加予定者と紹介してもらいたい話題 2-1-1. 研究者から  市野和夫 (愛知大学); 「豊川のダム計画と三河湾の環境保全活動-今までとこれから-」  宇野木早苗 (元東海大学); 「有明海市民・漁民ネットワーク-組織者、研究者としての関与-」  大野正人(日本自然保護協会); 「長良川、吉野川、利根川、川辺川での NACS-J と研究者の関わり」  粕谷志郎 (岐阜大学); 「長良川河口堰問題-行政と戦う立場を貫くことの困難さ-」 西條八束 (名古屋大学名誉教授); 「事業者側と市民側の二つの委員会に属して考えたこと-               利根川、長良川問題を例として-」 田中豊穂 (中京大学); 「長良川裁判の歴史と研究者の関与」、 「長良川研究フォーラムの考え方と運用」 八田耕吉 (名古屋女子大学) 「長良川河口堰問題--」 程木義邦 (北海道大学); 「若い研究者が具体的な環境問題に関ることの意義と難しさ」 山内克典 (岐阜大学); 「長良川河口堰問題-長良川と最も長く付き合った研究者の意見-」 2-1-2. 市民グループから  「各現場で研究者は何をしてきたか? これから何をして欲しいか」  姫野雅義 (吉野川)  天竜漁協 (天竜川)  つる祥子 (球磨川・川辺川)  三輪春男 (長良川) 2-2. 総合討論 2-2-1. 研究者 vs. 研究者  ◆論点1. 研究者の「分」を巡って  「研究者は中立的な立場を守って客観的なデータを出すことに徹すべきだ」 vs.「現 状で「中立」はありえるのか? 旗幟を明らかにして発言を」  ◆論点 2. 環境予測の蓋然性を巡って  科学的な判断にどのレベルの蓋然性まで求めるべきか   「どこまでわかったら研究者は発言すべきか」  ◆論点 3. 国、自治体との関わり方を巡って   「国交通省は変わった、研究者も不毛の反対だけではなく対話を」 vs. 「何も変わ っていない、新しいタイプの御用学者が重用されるだけ」 ◆ 論点 4. 市民団体との関わり方を巡って   「これからの研究者は、積極的に関わっていかなければ」vs. 「一旦関わると後は 泥沼、二線級の研究者と年寄りがやるもの」  ◆論点 5. 研究者→市民団体、市民団体→研究者 への注文    「これだけはやってくれ」、「これだけはやってくれるな」    ■リバーポリシーネットワーク(RPN)   〒550ー0014 大阪市西区北堀江1-21-11-3B   TEL. 090ー7952-2882 (高木)  FAX.06-6543-8456    E-mail : rpn@r6.dion.ne.jp    HomePage: http://www.mm289.com/RPN/
   

戻る(閉じる)

copy right(c)is all reserved   by (RiverPoicyNetwork)